ソーシャルワーカー事務所の長楽庵です

長楽庵(浅沼尚子・太郎)の事業所ブログです

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長楽庵(浅沼尚子・太郎)の事業所ブログです

太郎

いまの「当たり前」は、未来の人権侵害にならないか

私たち長楽庵が大事だと考えるのは「当たり前」のことです。 「当たり前」が、いまの社会ですべての人に尊重されている訳ではありません。 たとえば、戸籍があること、選挙権があること、子どもをもつこと(いずれもセミナー弦で取り上げたテーマです)。 行…

ビッグイシューを自然に買いたい

地元の駅を歩いていると、知らないおじさんが「やあ」という感じで手をあげます。 一緒にいたパートナー(尚子)は近づいていき、少し話しています。 ビッグイシューを手に戻ってきた尚子さんに、知っている人?と聞くと、いつもあの人から買っているのだと…

自分が使ってきた「物差し」を手放す−心地よいほうを選ぶ

人の優劣をはかる考え方に抵抗があって、「人を大事する」という本質的な部分に焦点をあてたいと思いました。 大胆にも長楽庵は「一人ひとりを大切する社会への変化」の一端を担いたいと思っています。 前回は、相手への姿勢を振り返りました。 もともと絶対…

人の価値はただ「ある」もの-価値をはかろうとした自分を振り返って

前回の記事を書いた後で思いました。私はいつから「評価する立場」になったのだろうと。 私は、相手の価値を「低く」見ていないだろうか 相手を尊重することが大事とか、その評価が高い低いといった問題ではありません。 なぜ私は誰かの価値を「値踏み」して…

人を大事にすること−相模原事件(2016)を受けて

大学では「相談援助演習」という授業があり、実践のための基礎練習をします。 学生さんのおかげで思ったのが、私たちは「自分の考え方」に目を向けるのが大事ということ。 相手への言い方を練習する必要もありますが、そもそも私は何を思ってこう言うのだろ…

人生のなかで誰でも行き詰まる時がある-精神保健福祉士はメンタルヘルスに関わるソーシャルワーカーです

誰でも人生のどこかで、壁にぶつかることがあります。 ライフステージを通して、何の困難にも直面しないほうが、不自然な気がします。生きていると、きっと様々なことが起こるので。 困りごとが「こころの健康(メンタルヘルス)」に関わるとき、精神保健福…

少しだけ世界を良い方向へ-非力な私に出来ること

拘置所への道すがら、可愛らしい花が咲いていたので、また写真を撮りました。 なぜ私は「花咲かじいさん」に出会って感激するのか、考えたくなりました。 それは、世界を良い方向へ動かそうと試みたい-その変化がたとえ1ミリでも諦めない-からです。 ソー…

対人援助の「やりがい」は現場に行って確かめるのがお勧め−福祉職への転職を考えたら

前回は、働くための条件を明確にという内容でした。終わりに、福祉職への転職を考えたとき、ボランティアに申し込んでも就職のための実習でもいいのですが、まずは体験してみましょうと書きました。今回は人によって「やりがい」の感じ方は異なるし、そこが…

福祉職への転職を考えたら、まずは自分の譲れない基準を洗い出してみる

知りあいから福祉職への転職を相談されました。 その方は好印象を与えます。会った人は皆さん彼を「いい人」と言うだろうというくらい感じが良い。ちょっと羨ましいです。 だから福祉職向きなんて単純な話ではありませんが、恵まれた出会いがあったらいいな…

拘置所への道で出会った「花咲かじいさん」

障害や疾患があり、社会的な支援が届かなかった人の生活のやり直しをお手伝いしています。 拘置所への道では、これから伺いたいことや話す内容を考えながら歩きます。 道ばたにきれいな花が咲いています。どなたが植えたのだろうと、以前から気になっていま…

「苦情」を活かそうと言われても、援助の質を高めるにはどうすればいい?

苦情受付・解決の研修に参加して 社会福祉法人の第三者委員として、研修に参加しました。 大きな法人で、地区ごとに事業所の担当者(苦情受付)が年1回集まります。 通常の勤務のあと、2時間の研修を毎年続けていることが素晴らしいと思いました。 毎回テー…

援助の「必要」はどう決まるのか-福祉事業所での制約と葛藤

前回の続きです。 前回は、事業所のサービスを利用するルールは、とても困っていて、求める声が小さい人の「必要」に応えるためにあると考えました。 自分のおこなう援助が、どんな「必要」に届いているのかを追いかけていると、あつれきが生じることもある…

福祉サービス利用の「ルール」は何のためにあるのか-サービスにつながりにくい人の「必要」と「公平」

すべての子どもと家族が、「公平な環境」で暮らしている訳ではありません。 いまは「公平とは何か」が日常で話題にならないほど、多様化した生活があります。 そこで改めて、援助を必要とする人のことを考えたいと思います。 あなたの勤める事業所には、どん…

自分と同僚・事業所との違いを援助に活かす

前回は自分の軸を見つけるお話でした。今回は軸を見つけることが、援助の仕事にどのように活かせるかを考えます。 私は自分の軸に気づいたことで、2つの違いを意識するようになりました。 同僚(他者)の軸 事業所(所属)の軸 との違いです。 同僚が大切にする…

「自分の軸」を見つけるのには時間がかかる−福祉の仕事で経験したこと−

援助の仕事で何を大切にしたいのか。 私はなかなか分かりませんでした。 「譲れないこと」が自分の中にありそうなのに、それが言えなくてモヤモヤしてしまう。 だから同僚にも伝えることができず、迷惑をかけました。記録を読み返していると、なぜか「引っか…

「これまで何も考えないで働いてきたのでは」-福祉職の悩みを聴いて

ある方から悩みを聴きました。その人は働いて3年目を迎えたところです。 職場(放課後等デイサービスの事業所)で実習生を受け入れたのをきっかけに、ソーシャルワークって何なのだろう? 社会福祉士の専門性など、考えないで働いてきたのではないか?と思っ…

「必要な人」に援助を届けたい-福祉の仕事をどこでどのように続けるか

ソーシャルワーカーは、所属する事業所のためではなく、援助を必要とする人のためにいる。 こう私がこだわるようになったのは、初めて勤めた社会福祉法人の影響がある。その法人は、重度・重複障害のある人の実践に取り組んできた。 既存の法制度から漏れる…

面接技術の練習

授業で面接技術を学んでも、実際の援助でどう活かすことができるのか、すぐにはぴんとこないでしょう。 ここでは、自分の感じ方を意識する練習をお伝えします。援助者に求められる「自分をコントロールする」基礎になります。 普段やっている会話を振り返る…

学ぶ楽しさを伝えたい

大学に新入生が入ってきた。 最初の授業で、伝えたいことがある。 伝えたいことはあるけれど、どう伝えればよいのか、よく考えてしまう。 自分が考えたことをノートに残そう。 感じ方や感覚も大事にしてほしい。 振り返ったときに、あなたの足跡がある。 続…

『数学ガール』に学ぶ 援助者の姿勢

自分の声に耳を傾ける結城浩さんの文章を読んでいます。 どうすれば数学ガールが書けますか(Q&A)| 結城浩 | note 高校生(『数学ガール』シリーズの読者)が、「どうしたら書けるんでしょうか」と質問します。 結城さんは、著者として大切な姿勢を答え…

出会った人に教わった経験を 別の誰かにお返しする−ペイ・イット・フォワード−

実習生の悩みソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)の養成課程には、福祉施設等で実習を行うことが定められています。学生は実習生として「何もできない」と感じたり、自分が迷惑をかけているのではないかと悩むときがあります。私は学生と話し…

足りない「かけら」を探しに

「生きにくさ」を感じるときあなたは「自分に価値がない」と話していましたね。あなたがこれまでの出来事を教えてくださり、感謝しています。他人にも近しい人にも認められなかったとき、悔しいのは当然ですよね。お話を伺っていて、私も残念な気持ちになり…

セーフティネットと「私たち」

日本国憲法第25条「生存権の保障」は、社会福祉を学ぶとき初めに教わる内容の一つです。 社会の中でマイノリティ(少数者)の立場に置かれ、 その社会で当たり前とされる生活が送れない時、 国の責任で「最低限度の生活」を保障することを謳っています。この…