ソーシャルワーカー事務所の長楽庵です

長楽庵(浅沼尚子・太郎)の事業所ブログです

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『数学ガール』に学ぶ 援助者の姿勢

自分の声に耳を傾ける

結城浩さんの文章を読んでいます。


どうすれば数学ガールが書けますか(Q&A)| 結城浩 | note

高校生(『数学ガール』シリーズの読者)が、「どうしたら書けるんでしょうか」と質問します。


結城さんは、著者として大切な姿勢を答えます。

私は「これは、私の書くべき話だ」と思って書きました。私の心の奥の深い部分とつながっている話だと感じました。


自分の体験、自分の感覚、自分の思考…とにかく何でもいいですが、自分の深いところにある、


・このことを書きたい!


・このことを伝えたい!


という気持ちをしっかりと捕まえることが大事です。

この「自分の深いところにある気持ち」を、私は対人援助の仕事で感じます。

たとえば、援助者にとって気になる人がいて、仕事を離れても繰り返し考えている。


あるいは、疑問をもったり憤りを覚える状況が似ている、といった感じ方です。

知らず知らずのうちに、同じ「ところ」に戻ってきてしまう、それが自分にとって大事というサインなのだと思います。


でも、すぐに「これだ!」とつかまえるのは難しいと感じます。


それは、耳をそばだてるようにして自分に向かわないと、普段は聴こえない声だから。

援助を仕事にする理由に目を向ける

援助者自身の原体験(思考)を把握するのが、なぜ大事なのでしょうか。


「私の書くべき話だ」という感覚が、やるべき仕事を明確にしてくれるからだと思います。


言い換えると、やりたかった仕事に自分を導いてくれるとも言えそうです。

結城さんの言葉を手がかりに、もう少し考えてみます。

純粋に自分の楽しみだったからこそ、何度も何度も読み返しては書き直したのです。本当に何度も何度もです。




私たち援助者も、状況に繰り返しアプローチをして相手と考え直します。ちょうど推敲を重ねるように。


かりに第三者から理解されず、マイナスの評価を受けたとしても、丁寧に言葉をつむぐはずです。


何度も何度も出来るのは、必要性を実感しているからでしょう。


援助者の立場から言えば、相手が必要とすることに届いた喜びは、何物にもかえがたいと思います。

援助の仕事では、相手の必要性が第一であり、これが何よりも大事です。


一方、援助者も個人として、この仕事をする理由を知っておきたいところです。


ひっそりと静かな原動力になり、私たち援助者を助けてくれるはずです。